大佐の

(ルーク・ガイ・ティア・アニス・ジェイド・イオン)

 

「くっそー!ジェイドの奴っ!!」

「どうしたんだ、ルーク?」

「どうしたもこうしたもねーよ。なんなんだよ、あいつ!いっつもいっつも嫌味ばっか言いやがって!!」

「あ〜・・・まぁ、ちょっとは落ち着け、ルーク」

「これが落ち着いてられるかよ!くそー、なんかあいつをぎゃふんと言わせる方法とかねーかなぁ?」

「今時、ぎゃふんは古いと思うが・・・」

「んな事はどーでもいいんだよ!ガイ、なんか知らね?あのオッサンの弱点とか・・・」

「弱点〜?想像もつかんが・・・」

「どうしたの?」

「ああ、ティアか。今、ジェイドの弱点ってなにかってルークと話してたんだが・・・」

「大佐の弱点?想像もつかないわ」

「だな」

「大佐は何でも簡単にこなしてしまわれるし・・・」

「なになに〜?何の話ですか〜?」

「アニス。今、大佐の弱点って何かしらって話をしていたのよ」

「大佐の弱点?そんなの知ってどうするんです?」

「んな事はいーんだよ!要はジェイドの弱点さえ解れば!」

「だから、大佐には弱点らしい弱点なんて・・・」

「ありますよ」

「えぇ!?」

「あるのか!?」

「はい、ありますよ」

「なんだ、それ!ジェイドの弱点ってなんなんだよっ!?」

「ん〜・・・ま、ルーク様には特別に教えてあげちゃいます!大佐の弱点は・・・」

「おやおや〜?随分と楽しそうですねぇ。何のお話ですか?」

「げっ!大佐!!」

「もしかして立ち聞きかよ!趣味悪ぃ」

「こそこそと人の弱点を聞いて回っている貴方には負けますがね。そんな事をしている暇があるなら、ちょっとは腕を磨いてください。これ以上足手まといになられては、こちらとしても困りますから」

「・・・う、うるせぇ!ガイ、行こうぜ!」

「はいはい」

「申し訳ありませんでした、大佐」

「ごめんなさ〜い」

「謝罪は結構ですから、足を止めないでくださいね」

「は〜い・・・。あ〜あ、怒られちゃった」

「それよりもアニス。ジェイドの弱点ってなんなんですか?」

「イオン様も興味あるんですか?」

「ええ。あのジェイドの弱点なんて、やはり想像もつきませんから」

「う〜ん・・・じゃあ、ここだけの話で」

「はい」

「大佐の弱点は、ずばり!ですよ」

、ですか?」

「はい。大佐はにだけは甘いですからね。喧嘩とかしても・・・って言っても、2人が喧嘩する事なんて滅多にないし、あったとしても軽い意見の食い違いくらいでしょうけど、結局最後の最後で大佐が折れるんですよ」

「ああ、解る気がします」

「でしょ?一見大佐の方が主導権握ってるように見えて、実はが握ってるんですよね。あの大佐がですよ?」

「なるほど。ジェイドの弱点は、ですか。確かにその通りですが、ルークがそれを知ってもどうにも活用できそうにはありませんね」

 

 


アビス

誰にだって、弱味はある(はず)