アニスの疑問

（アニス・ガイ・ジェイド）

「この間さぁ、夜中にふっと目が覚めてね・・・」

「どうしたんだ、急に？」

「ちょっと思うところがあって。―――それはともかく、ふと目が覚めて、喉が渇いてたから水でも飲もうと思って起きたんだけど」

「・・・それで？」

「何気なく隣のベットで寝てたを見るとね、の目がパッチリと開いてたんだよ」

「・・・眠れなかっただけなんじゃないのか？」

「最初はそう思ったんだけど・・・。でも夜中に起きて見る度に、の目は開いてるの。もしかして目を開けたまま寝てるのかとも思ったんだけど、しっかりと起きてるみたいなんだよね」

「・・・・・・へー」

「なによ、その気の無い返事は！って何時寝てるのかな〜って、ちょっと疑問に思っただけじゃない！」

「悪い悪い。でもそれって寝てないんじゃなくて、アニスの起きる気配を察して起きてるんじゃないのか？」

「・・・それはそれで、信用されてないみたいで寂しいんだけど」

「まぁまぁ、お二人とも。別にはアニスを信用していないわけではありませんよ」

「ジェイド・・・。普通に盗み聞きしておいて、普通に会話に入ってくるのは止めたらどうだ？悪趣味だぞ」

「盗み聞きしていたつもりはありませんよ。２人の会話がたまたま私の耳に入ってきただけです」

「子供の言い訳か」

「ははははは。ま、それはともかく。―――はまだ若いですが、軍人歴は長いですからね。人前で熟睡出来るような身体になっていないだけです」

「う〜・・・でも悔しい！私だっての寝顔見てみたいのに〜！！」

「そちらの方が悪趣味だと思いますが」

「何か言いましたか、大佐！」

「いいえ〜、何も。ま、頑張ってみたらどうですか？無理だとは思いますが」

「うわ〜ん、〜！大佐が苛める〜！」

アビス。

題名のまんま。