珍しい武器
(ルーク・・ガイ・ティア)
「の武器って、珍しいよな〜」
「そうか?」
「そうだな。チェーン使いなんて、今まで見た事ないしな」
「どうしてその武器を使おうって思ったの?」
「どうして?・・・・・・使いやすいから」
「嘘つけ!どう見たって扱い辛そうじゃねぇか!そもそもそれってどういう作りになってんだ?いつも思ってたんだけど、それってまるで生きてるみたいに動くよな」
「生きてるから」
「・・・は?」
「中に魔物の触手が生きたまま入ってて、それを私が命令して動かしてるの」
「・・・マジかよ、それ。すげぇっつーか、なんかちょっと怖・・・」
「冗談」
「冗談!?」
「ルークがたまには冗談くらい言えって言ってたから」
「言ってねぇよ!!」
「というか、無茶苦茶解り辛い冗談だな。一瞬本当かと思ったよ」
「そうか」
「・・・それで、本当の所はどうなってるの?」
「普通に動かしてる。チェーンの先に重りがついてるから、その反動で」
「ああ、先が短い剣にもなるあの重りか。でもそれだけで?」
「あと、私の音素が伝わるようにもなってるから、それも・・・」
「って事は、それって譜業なのか?!」
「譜業・・・多分、そう」
「いいなぁ、いいなぁ、譜業武器か・・・」
「ガイ、これは駄目。これしかないから、あげられない」
「・・・解ってるさ」
「とか言いつつ、ガイの目がの武器を狙ってるような気がするんだけど」
「はぁ。本当に、どうしようもないわね」
アビス。
珍しいのは武器か、それとも冗談か。