アニスと共通点

(ガイ・・ジェイド・アニス)

 

 

「なぁ、。お願いがあるんだが・・・」

「なに?」

「君のその武器、ちょっとだけで良いから見せてもらえないか?」

「出ましたね。ガイの音機関病が」

「良いだろ?好きなものは好きなんだから」

「別に良いよ。あげられないけど、見せるぐらいなら」

「ちょっと、!そんな簡単に返事して良いの?バラバラに分解されちゃうかもだよ!?」

「大丈夫。私、自分でメンテナンスしてるから。ちゃんと組み立てられる」

「ありがとう。じゃ、さっそく・・・」

「ガイ、楽しそうですねぇ」

「うん、楽しそう」

「・・・・・・」

「どうしました、アニス?」

「え!?あ〜・・・あのね。いつかに聞こうと思ってたんだけど・・・」

「なに?」

「その武器ってさ。譜業なんだよね・・・」

「うん、多分」

「それってさ、誰に作ってもらったのかな〜・・・なんて」

「ディストだよ」

「はぅあ!やっぱり!!」

「どういう事ですか、アニス?」

「あ〜、うん。私のトクナガも、ディストに作ってもらったって言いましたよね?」

「ええ、そう聞きました」

「まぁ、その時も含めてディストとは結構話をしてたんですけど・・・」

「・・・・・・?」

「ディストの話の内容って、大抵は大佐の事か、ある女の子の話なんですよね」

「女の子・・ですか。嫌な予感がしますが・・・」

「名前は言ってなかったんですけど、その女の子はまるで天使みたいな子らしくて。昔、天才過ぎて誰にも理解されずにいた頃、唯一自分を理解してくれたって」

「・・・天才って・・・自分で言うか」

「その子とは将来を誓い合った仲で、それはそれは愛し合ってるんだそうです。ま、ディストの言う事だから、話半分どころか大方思い込みだろうって思ってたんですけどね」

「・・・(アニス、何気にきついな)」

「大方どころか、その全てが彼の思い込みに過ぎませんよ」

「・・・(旦那はきっと、確信犯できついんだろうな)」

「でも、びっくり。あの話の子がだったなんて。私ちょっと同情しちゃうかも」

「あの男が何を言っていたのか、知りたくもありませんね」

「・・・・・・?」

「・・・俺は寧ろ、そこまでボロクソに言われてるディストに同情するが」

 


アビス。

相変わらず報われないディスト。