選択の結末
(ガイ・ジェイド)
「なんだか空気が重いなぁ・・・」
「ま、何も知らずに突然安全なところから放り出されたわけですから。ルークが戸惑う気持ちも沈む気持ちも恐れる気持ちも解らなくはないですが・・・。正直いつまでも落ち込まれていると、こちらとしてもねぇ・・・。戦うなら戦うで、しっかりと気持ちを切り替えて欲しいものですが・・・」
「無茶言うなよ。ルークはあんたとは違うんだ」
「ですから、私は戦えと強要しているわけではありません。彼が、そう選んだのですよ」
「・・・それは、そうかもしれないが」
「・・・・・・」
「・・・が、ルークを励ましてくれると思ったんだがな」
「が・・・?」
「あの子はルークに対しても態度が変わらないからな。まぁ、ちょっととっつきにくい感じはするが・・・」
「彼女は嘘や気休めは言いません。曖昧な言葉で根拠のない励ましなど、はしませんよ。彼女は思った事を、オブラートに包む事もなくストレートに返します。人によってはそれが冷たく聞こえるかもしれませんけどね」
「そうか・・・」
「彼を励ましたいのなら、貴方の方が適任でしょう。今回は人選ミスですよ、ガイ」
「・・・はぁ」
アビス。ジェイドとガイの会話。