周軍の宿営地に、一条の雷が落ちた。

何の前触れも無く、空を引き裂くように・・・―――太公望と彼らを引き裂くように。

現れた申公豹。

置き去りにされた殷洪(弟)。

去っていく殷郊(兄)。

そしてなす術もなくそれを見送る太公望。

重い空気の中、声を発する事のできる人間はいなかった。

 

明日のための決意

 

翌日、周軍は殷軍との戦いのため移動を開始する。

お互いの兵力から見て、かなり大きな戦いになるだろうと予測がついた。

そんな中―――。

、なんていうか・・・緊張感が足りないさ」

別段いつもと変わる事無くだらだらとしていたに、思わず天化は声を掛けた。

「何言ってるの?私が緊張感を持つ必要がどこにあるの」

「・・・どこって」

「誰か1人ぐらいのんびり〜とした人間がいないと、戦う前に疲れちゃうわよ?だからしょうがなく私がのんびり〜としてるのよ」

「嘘さ。それって絶対趣味さっ!!」

「知らな〜い」

ツッコミをどこ吹く風で流すに、天化はがっくりと肩を落とした。

彼女にしゃきっとしろ、というのは無理な事なのだろうか?

先日ナタクと戦っていた時は、それなりに凛々しかったというのに・・・。

本気でそんなことを考え出した天化を放置して、はキョロキョロと周りを見回した。

そして太公望の姿が無い事に気付き、少し離れた場所にいる楊ゼンも元へ近づく。

「楊ゼン、太公望は?」

「ああ、太公望師叔なら・・・」

楊ゼンは言葉を止め、右手の人差し指で空を指した。

「・・・空?上・・・・・・、ああ、崑崙山ね」

「はい。おそらく太子たちの師匠に報告に行ったんだと思います。決戦の前には帰ってくるとおっしゃってましたけど・・・」

何年も前、生命の危機に瀕した太子2人は、武成王の手配で殷を逃げ出した。

しかし妲己の企みにより、再び生命の危機に瀕したその太子を助けたのが太公望。

そこに現れた独自の美意識を持つ申公豹に連れ戻されそうになっていた太子2人は、突如姿を現した元始天尊の手により、太公望側の戦力として仙人界で修行する事になったのだ。

結果として、兄の方は殷に戻ってしまったのだけれど・・・。

楊ゼンの言葉を聞いてしばらく考え込んでいたは、ニヤリと人の悪い笑みを浮かべる。

「・・・さん?」

「太公望がいないなら、私もちょっと出かけてこようかな〜・・・なんて」

「なんて、じゃありません。そんなの僕は認めませんからね!」

「別に楊ゼンに認めてもらう必要、ないと思うけど?」

の最もといえば最もな言葉に、楊ゼンは言葉を詰まらせる。

「まぁ、運がよければ太公望が帰ってくるまでには戻るから」

言うが早いか、普段からは考えられないほどの素早さでに飛び乗ると、颯爽と空に駆け上が・・・る前に、コートの裾をナタクに掴まれ、はガクンと背を仰け反らせた。

「・・・ナタク?」

「・・・どこへ行く」

「どこって・・・ちょっと散歩?」

「・・・・・・」

「そんな具体的には聞かないでよ。乙女の秘密ってことで・・・」

「乙女という歳ではないと思いますけど?」

「やかましいよ、楊ゼン」

よく分からない言い合いをしばらく繰り返し、しかし頑なにコートの裾から手を離そうとしないナタクを見て、は途方に暮れた。

「あのね、ナタク。話があるなら話すなり、無いなら手を離すなりしてくれない?」

の言葉にナタクは小さく首を傾げて、より一層コートを掴む手に力を込めた。

「・・・・・・お前は俺に言った」

「・・・は?何を?」

「お前は言った。俺に『強くなりたいか?』と・・・」

先日の件を思い出して、は1人頷いた。

「そして俺は強くなりたいと言った」

「・・・まぁ、返事は簡潔だったけど意味合い的には言ったわね」

「ああ、言った。だからお前は俺を強くする義務がある」

「え、なんで?」

噛み合っているようで噛み合っていない会話。

意味が分かるようで、真剣に考えたらやっぱり意味が分からない言葉。

は思わず声を上げ、聞き返した。

「お前が俺に『強くなりたいか?』と聞いたからだ」

「確かに聞いたけど・・・」

「俺は返事を返した。だからお前が俺を強くしろ」

何気に命令口調ですか。―――と、意識をツッコミへとすり替えつつ、は頬を引き攣らせる。

確かにはそう言う意味で、ナタクにその言葉を告げた。

そう望むのなら、私が強くしてあげようか?と。

だからナタクの主張している事は、ある意味正しい。

しかし今のナタクは武器を構えるでもいきなり攻撃してくるでもなく、ただのコートの裾を掴むのみ。

ナタクが何を考えているのかさっぱり見当もつかないは、率直に聞いてみる事にした。

「それで、結論は?」

「俺も連れて行け」

あっさりと間もなく返ってきた言葉に、は頭痛を覚えた。

「あのね?私は別に戦いに行くわけじゃないんだけど」

「それでも連れて行け」

今度こそは頭を抱える。

そんなとナタクのやり取りを黙ってみていた楊ゼンは、苦笑した。

「どうやらかなり懐かれてしまったみたいですね」

「・・・・・・そこ、笑うところじゃないんだけど?」

楊ゼンの思っていたこととそっくり同じことを思っていたは、それでもその言葉を言い返しため息をついた。

「いい?連れてってあげるから、大人しくしてるのよ?」

コクリ、と頷くナタク。

それが小さい子供のようで、何となく突き放せない雰囲気がある。

「これからは『猛獣使い』とでも呼びましょうか?」

「いちいち嫌味な・・・。それじゃ行くよ、ナタク」

「・・・ああ」

もう一度コクリと頷き、打てば響く・・・―――と言う事はないが、ナタクにしては珍しくちゃんと返事を返し、空へ駆け上がったの後を追い飛び立った。

「まるで親子みたいだな・・・」

遠くなっていく2つの影を見送った楊ゼンはそうポツリと呟いたが、幸いな事にそのセリフを耳にした人は誰もいなかった。

 

 

「ナタク、いい子だからここで大人しく待っててね?」

「・・・・・・」

「すぐに戻ってくるから・・・」

の言葉に渋々ながらも頷いたナタクは、浮遊している大きな岩の陰に腰掛けた。

まるで小さな子持ちの母親になった気分を味わいながらも、はナタクを置いて目的の場所へ飛び立つ。

しばらく進む事10分。―――少しづつ大きな、立派な建物が岩の隙間から顔を出す。

崑崙山の中心部・玉虚宮。

当たりをつけて玉虚宮の周りをまわっていると、目当ての声を聞きつけ身を潜めた。

「おぬしにこれを授けよう・・・」

「・・・ありがとうございます、元始天尊様」

太公望と元始天尊。―――2人の声がその部屋から響き、しばらくすると足音と共に太公望の気配は部屋から消えた。

「そんなところに隠れとらんで、姿を見せたらどうじゃ、?」

「・・・気が付かれてましたか」

楽しそうに笑う声と共に掛けられた声に、は小さく肩を竦めつつも部屋の中に舞い降りた。

「何を言うとる。気配を消してもおらんかったくせに・・・」

「まぁ、三大仙人を名乗るくらいなんですから、これくらいの気配気付いてもらわないと」

そう言っても笑った。―――最も、目は笑っていなかったが。

「それで、今日は何の用があってここに来た?」

「一言、忠告しておこうと思いまして・・・」

「忠告?」

の背からスルリと降りると、は足音を響かせて元始天尊の前まで歩いて行く。

そして緩慢な動きで跪くと、そのままの体勢で話し出した。

「今回の封神計画は、太公望自身が望んだ事です。貴方が発案した事だとしても、それを受けたのは太公望自身。だから太公望にはそれを最後まで行う責任がある」

「・・・・・・・・・」

「しかし―――」

はゆっくりと顔を上げ、そのままの姿勢で元始天尊を強く睨みつけると言った。

「太公望を利用し、傷つける事は許さない。もし貴方がそれをしたならば・・・」

「・・・したならば?」

「私の手で、貴方を封神台に送って差し上げます」

耳に痛いほどの沈黙が、部屋の中に広がった。

しばらく鋭い目付きで元始天尊を睨みつけていたはゆっくりと瞬きをした後、コートを翻らせての元へ歩き出す。

「・・・

「・・・・・・何か?」

太公望たちの前で今まで見せた事の無いほど冷たい目と口調で振り返ったに、元始天尊は背筋に冷たいモノが走るのを覚えた。

コクリと喉を鳴らし、息を整えて、掠れるような声で問い掛ける。

「おぬしが、わしのことを嫌っておるのは承知しておる」

「それは良かった」

「・・・わしらは歩み寄れんのか?今回の・・・この時だけでも」

「無理です」

きっぱりと言い切り、はそのままの背に飛び乗ると口元だけ笑みを浮かべた。

「私は貴方のやろうとしていることに興味はありません。でも貴方が取ろうとしている、そして取ってきた行為の一部については軽蔑さえしています」

「・・・!」

「本当は貴方のしている事の方が正しいのかも知れない。私の考えは私だけのもので、だからそれは私の我が侭なのかもしれません。それでも私には納得できないことがたくさんありました」

「・・・・・・」

「私と貴方とでは考え方が根本的に違うんです。決して交わることはない、寧ろ交わらせる気はありません」

失礼します。―――と一礼して、それを確認したが飛び立とうとしたその時、

「おぬしがどうあってもわしらの邪魔をするというのであれば、わしはお前を排除する事も考える」

排除、という言葉に身体をピクリと反応させたは、小さくため息をついた。

「太公望が封神計画を行っている内は、邪魔をするつもりはありませんよ。でももしそんな日が来るなら、相手になりましょう・・・元始天尊さま」

そう言い捨て、今度こそを乗せたは飛び立った。

 

 

思ったよりも時間を食ってしまった事に気付き、慌ててナタクの元へ駆けつけると、そこには思いも寄らない光景が広がっていた。

『大人しくしている』という約束が奇跡的に抑止力になっているのか、ただ相手を睨みつけているだけの・・・―――それでも今にも暴れ出しそうなナタクと。

「おや?遅かったですね、

何故ここにいるのか、と思わず問いたくなってしまうほど崑崙山に不似合いの最強と名高い道士・申公豹。

「・・・何やってんの?」

「いえ、たいした用ではないんですが・・・。もうすぐ戦いが始まりそうだというのに貴方の姿が見当たらなかったものですから、どこに行ったのかと思いまして・・・」

「それで迎えに来てくれたっていうの?」

「まぁ、そんなところですか・・・」

何の為に?―――と聞こうとして、やっぱり止めた。

聞いて納得できる内容ならともかく、訳のわからない内容だったら聞くだけ無駄だからだ。

「とにかく、戦いが始まりそうなら早く帰るわ。・・・ナタクも申公豹を威嚇してないで、さっさと行くわよ」

今にも飛び掛らんばかりのナタクを宥めようと背中をポンと叩いてやると、少しだけ不満気な表情を浮かべただけで、渋々武器を引っ込めた。

「おや?戦いに参加するおつもりですか?」

の少しばかり慌てた様子に、申公豹が興味深いとばかりに眉を上げた。

「・・・参加するつもりはないわ。ただ弟弟子の戦う姿をちゃんと見ててあげないとね」

「それだけですか?」

「・・・・・・どういう意味?」

少しだけ声が低くなったに、申公豹はなおも楽しそうに笑みを浮かべる。

「貴方は以前、私のように傍観者的立場にいる・・・とおっしゃっていましたね。しかし今の貴方は周軍に深く関わっているように見えますよ?」

「あんただって同じでしょう?妲己に手を貸して、太子をけしかけたのもあんたの差し金なんでしょう?」

「確かにそうですね」

申公豹は隠す事無く、小さく笑い声を立てた。

にも申公豹の言いたいことは分かっていた。

確かに手を貸す・・・という行為については、申公豹がやっていることもがやっていることもそれほど差は無い。

申公豹の言っているのは・・・心の問題だ。

心の問題として、は以前よりももっと周軍・そして崑崙の道士に深く関わっている。

昔のならば、戦いの最中に傷ついている者を助けたり、強くなりたいと願っている宝貝人間の面倒を見たりはしなかっただろうから・・・。

「・・・貴方がもう少し弱く、そして素直な人間だったら、こんなに悩む事もなかったんでしょうね」

「・・・・・・」

「強い力を有している者は、その力を使う時、よく考えなければいけません。一時の感情で一方に肩入れしてしまえば、力の均衡が崩れてしまいますから」

「・・・・・・」

「不器用な人ですね、貴方は・・・」

「あんたもね、申公豹」

そう言い返すと、は様子を窺っているナタクの腕を掴んで、無理やり引きずった。

まるで申公豹から逃げるように、スピードを上げる。

もともと無口だからなのか、ナタクは何も言わなかった。―――の態度がいつもと違う事に気付いていたはずなのに・・・。

地上・周軍に合流するまで後少し・・・という場所まで来た頃、ナタクは窺うようにの顔を覗き込み、ポツリと彼女の名前を呟いた。

「・・・

「・・・・・・何?」

返ってくる返事はそっけない。

寧ろ何処かいつもの余裕すらも無い様で・・・。

「お前が戦えないのなら、その分俺が戦ってやる」

思いがけない言葉に、は思わずナタクの顔を見た。

ナタクは真剣そのものの・・・しかしいつもの無表情そのままの表情で。

「・・・だから、元気をだせ」

抑揚の無い声で、それでも今までの彼からは想像も付かない言葉を告げた。

「・・・ナタク」

は飛んでいるスピードを緩めて・・・、じっと見つめてくるナタクの顔を見返しやんわりと微笑んだ。

ナタクの頭を優しく撫でる。

「ありがとう、ナタク」

ナタクが一番心地良いと感じている柔らかい声でが一言礼を告げると、ほんの少しだけ・・・僅かにナタクは満足そうに微笑んだ。

 

 

周軍に合流したは楊ゼンたちにナタクを預け、そして空の上から戦争の様子を眺めている武吉と四不象の隣に並んだ。

今までの経緯と現在の戦況を四不象に説明してもらっている最中、武吉は悲し気に表情を歪め呟いた。

「怖いね、四不象。どんどん人が死んでいくよ」

その武吉の言葉に、は地上に視線を落とした。

誰もが戦いを望んでいるわけではないというのに。

どうして人は戦う事を止めないのだろう?

それは上に立つ者の野望だったり、希望だったり・・・―――理由はそれぞれなのだろうが、いつでも一番先に傷つくのは下にいる一般の人間たちで。

そんな戦いの歴史をたくさん見てきたハズのさえも、胸を痛めるほど。

次々と命を失っていく人間たちを見て、不意にある光景が頭の中に浮かんだ。

遥か昔、もう記憶さえも残っていないと思われるほど昔に見た、悲惨な光景。

転がる屍、燃える家屋、手に剣を持った男たち、そして・・・―――その中に佇む子供。

「・・・さん?」

「・・・っ!?」

「あの・・・大丈夫ですか?気分が悪いなら、休んだ方が・・・」

ハッと我に返ったは、心配気に顔を覗き込んでくる武吉の声に反射的に首を振った。

「・・・なんでもないわ」

「でも、顔色が・・・」

「大丈夫。ちょっと昔を・・・思い出していただけだから・・・」

にっこりと笑顔を浮かべると、武吉もそれで納得したのか・・・それ以上は何も言ってこなかった。

気付かれないように小さく息を吐き、無意識のうちに力を入れていた拳を緩める。

じっとりと嫌な汗をかいているのが自分でもわかる。

再び地上に視線を向けると、殷郊が宝貝を使い一般兵士に攻撃を仕掛けている所だった。

太公望が殷郊に向かい打神鞭を振るうと、今までとは比べ物にならないほど大きな風の刃が地面を抉る。

「うわぁ!すごいや、お師匠様!」

隣で武吉が無邪気な声を上げた。

そうしては、太公望の戦いを見つめながら、先程会った申公豹との会話を思い出す。

『・・・貴方がもう少し弱く、そして素直な人間だったら、こんなに悩む事もなかったんでしょうね』

申公豹の言う通りだ、とは思った。

うぬぼれでも自慢でもなんでもなく、は確かに強い力を持っている。

一道士が持つにしては、あまりにも大きすぎる力。

その力を持っていることを、は今まで後悔した事は無い。

ないよりはある方がいいだろうし、自分がその力を持っているからこそ見える様々なことがある。

たとえば、妲己の企みや申公豹の思い。―――そして歴史の道標のこと。

しかし大きな力があるからこそ、出来ない事もまたあった。

傍にいるにも関わらず、簡単に太公望に手を貸してやれない。

苦しんでいても、それを見守ってやる事しか出来ない。

がもっと器用で素直な人間ならば、上手く手を差し伸べられるだろうが・・・―――だけどにはの思いもあり、そして何より今の自分に誇りもあった。

歯車が上手く回らない。

どうすれば一番いいのかが、には分からなかった。

殷洪(弟)の魂魄が封神台へ飛び、錯乱状態に陥った殷郊(兄)の魂魄も太公望の最後の攻撃を食らい、殷洪(弟)の後を追うように封神台に飛んだ。

抜けるような青空の下。

殷の太子・殷郊と殷洪は、それぞれの思いを胸にその生涯を終えた。

 

 

「いい天気ね・・・」

戦死者の埋葬を済ませ、軍を再び朝歌に向けて進めるなどの仕事を済ませた後。

緑に囲まれた場所にある巨大な岩山の上で、と太公望はまったりとした時を過ごしていた。

気温はそれほど高くなく、風も乾いていて太陽の光もぽかぽか暖かくて。

最高の昼寝日和とあっては、昼寝大好きなこの2人が積極的に動くわけもなく。

はふと先日の戦いで無くなった太公望の左腕に視線を向け、まるでまだそこに腕があるかのように岩の上をゆっくりとなぞった。

「無くなっちゃったわね、左腕」

「なぁに、大したことではないよ。その分楊ゼンたちに働いてもらうからのぉ・・・」

かかか、と太公望は愉快そうに笑い、そしてニヤリと何かを企んだような笑みをに向けた。

「そう言えばおぬし、前にずっとわしの傍におると言っておっただろう?ならおぬしがわしの左腕の代わりをせい」

「私の左腕も、ずいぶんと安く見られたものね・・・」

冗談交じりに返し、ゆっくりと伸びをしながら起き上がると、服についた埃を払いながら笑った。

「何処か行くのか?」

「ナタクのところにね。ちょっとは相手をしてやろうかと思って・・・」

そう言って枕代わりになっていたの背に乗ると、

「左腕が必要になったら、私のを貸してあげるわよ。―――その代わり高くつくけどね」

いつも通りの飄々とした笑みを浮かべ、はナタクたちの合流すべく、太公望を残したままその場を去った。

これから猛特訓を課せられるであろうナタクに少しだけ同情しつつも、太公望は穏やかな空気を感じながら目を閉じて、そうしてゆっくりと意識を手放した。

 

 

◆どうでもいい戯言◆

段々と訳のわからない、そして妙にシリアス・・・っていうか暗い話になりつつあります。

もっとギャグを!もっともっと楽しい展開にっ!!ドリームなんだからっ!!!

そう自分に言い聞かせ、精進したいと思います。

この話のナタク、私的に妙に萌えです。

なんか犬っぽくて、こういうナタクっていいなぁ・・・とか?

行き当たりばったりなので、ちょっと(ってかかなり?)話の内容がおかしいのは、気にしない方向でお願いします(笑)

最後に元始天尊ファンの方、何となく悪役っぽくてすみません。

私は別に彼が嫌いなわけではありませんので、あしからず。

作成日 2003.10.27

更新日 2007.12.1

 

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