微かに感じ始めた頭痛にこめかみを押さえて、ジェイドは大袈裟にため息を吐いて見せた。

こうなる事は、予測の範囲内であった筈だ。

寧ろお約束すぎる展開に、いっそ感心すら覚えるほど。

しかしそれが予測できていながらも、阻止出来なかった事が悔やまれる。

ここに来るまで、あれほど気をつけていたというのに・・・―――ほんの少し・・・そう、ほんの少し気を緩めたその時を見計らうかのようなタイミングに、もしかするとわざとなのではないかと言う疑惑さえ浮かんでくる。

そうではない事は彼が一番よく理解しているけれど。

現状において、彼がそう考えてしまっても仕方が無い事なのかもしれない。

「全く・・・手間を掛けさせる」

口から零れる言葉とは裏腹に、心の底からそう思ってはいない自分に気付かないふりをして、ジェイドは消えてしまった少女を探す為、混み合う雑踏の中へと紛れ込んだ。

 

堅牢なる

 

「・・・石碑巡礼?」

ウンザリするほどの書類の山を黙々と片付けていたジェイドは、己の傍らで同じように黙々と書類処理をするの問い掛けにゆっくりと顔を上げた。

「おや?貴女はご存知ありませんか?」

処理を終えた書類を積み重なった書類の山の上に重ねて、本日最後の仕事を終えたジェイドは小さく息を吐く。

仕方が無い事とはいえ、この忙しい時に面倒な事になったものだと心の中で零して、きょとんと自分を見詰めるへと視線を向けた。

「石碑巡礼。―――パダミヤ大陸にあるローレライ教団の教えが記されている33の巡礼の石碑を、第33石碑から第1石碑まで順番に下っていく事」

「その通りです」

相変わらず辞書からそのまま引用したような内容を口にするに、ジェイドは苦笑と共に肯定の言葉を漏らす。

「カーティス家は敬虔なローレライ教の信者でね。私はローレライ教になど一切の関心はありませんが、一応養子の身ですからね。断り切れないのですよ」

今まで何度か仕事を理由に断り続けてきたが、いつまでもそうしているわけにはいかない。

忙しい時期とはいえ、何とか仕事も都合がつきそうだ。

ここらで一度でも従っておけば、今後何かを言われても回避する手段はいくらでもある。

「ジェイド、行くの?」

「不本意ではありますがね」

の問いかけにイエスともノーとも言わずに返事を返し、事務仕事のせいで固まってしまった身体を僅かに伸ばす。

大佐とは言っても、こういう事務仕事からはなかなか逃れられないものだ。―――いや、地位ある立場だからこそ、とでも言おうか。

「・・・石碑巡礼」

もまた本日最後の書類を山のように積まれた書類の一番上に置いて、そうしてコクリと首を傾げて小さく呟く。

「興味がありますか?」

記憶のすべてを失い、そうしてジェイドの元で日々何かを学んでいるは、知るという事に貪欲だ。

見るものすべてが新鮮で、興味を引かれるらしい。

それがどれほど持続するかは彼女の趣向次第ではあるのだけれど、見た事の無い物、知らない事を体験する事はにとっても楽しいらしい。

正直言って石碑巡礼などジェイドにとっては楽しいものではなく、ただ単に面倒臭いものでしかないが、にとってはそれもまた目新しい興味を引かれる事なのかもしれない。

そういえば・・・と、ジェイドはふと思い出す。

がジェイドに引き取られてから、はグランコクマをほとんど出た事がない。―――任務時や、一度だけ行ったケテルブルクを除いて・・・だけれど。

そのどれもが、街の外の世界をゆっくりと楽しむといった余裕や時間はなかった気がする。

もしかすると、これはちょうどいい機会なのかもしれない。

。興味があるのならば、私と一緒に行きますか?」

初めての旅。

忙しい身であるが故に十分な時間が取れるとは言えないが、今までにないほどゆっくりと外の世界を見て回るにはちょうどいい。

そう思い提案したジェイドの言葉に、は瞳を輝かせてコクリと頷いた。

勿論ジェイドとが揃って休暇を取るなど簡単な事ではなかったけれど、そこはに甘い皇帝と幹部連によって何とか調整が成され。

そして。

ジェイドとは、初めての旅に出たのである。―――・・・が。

こんな展開になるなど、誰が予想しただろう。

人々の行き交う中、道の真ん中にポツリと立って、は困り果てた様子で抜けるような青空を見上げた。

まさにジェイドの懸念通り、は迷子になってしまったのだ。

自分が方向音痴だという事は、流石のも自覚している。

だからここに来る間、は常にジェイドの姿を目で追っていたのだ。

そうしてあちこちに点在する石碑を巡って漸くダアトに到着したその直後、自分の傍らにいた筈のジェイドの姿はいつの間にか忽然と消えていた。

どうしてジェイドはいないのだろう?・・・などという疑問を頭に浮かべながら、はゆっくりと辺りを見回す。

しかしそのどこにも、ジェイドの姿は見当たらない。

あれだけ背が高く目立つジェイドならばすぐに見つけられそうなものだけれど・・・どうやらこの辺りにはもういないらしい。

「・・・私、また迷子になった」

小さくポツリと呟いて、は困ったように空を見上げる。

迷子になった事に不安はない。

きっと、どこにいても、ジェイドは自分を見つけてくれるだろう。

だから、不安はないのだけれど・・・―――しかし見つけてくれたジェイドに叱られる事だけは、きっと避けられないに違いない。

あれほど迷子に気をつけてと念を押されていたというのにこの結果。

に反論の余地はない。―――まぁ、元々反論などしないだろうが。

ともかくも、迷子になった以上はここでボーっとしていても仕方がない。

彼女自身はこういう事態を予測してはいなかったが、ジェイドは念には念を入れてとしっかり対策を考えてくれている。

迷子になった際の合流地点も、はちゃんと覚えていた。

問題があるとすれば、無事にそこまで辿り着けるかだけだ。

ともかくもなんとか自力で合流地点へ向かうべく、はきょろきょろと辺りを見回す。―――そうしてすぐ傍に大きな案内板がある事に気付き、そちらへと足を向けた。

「・・・えっと、ジェイドとの合流地点は」

大きな案内板を見上げながら、はジェイドとの合流地点を探す。

ダアトはローレライ教団の総本山だけあり、とても広い街だ。―――なかなか合流地点が見つけられない。

「・・・今私がいるところは?」

仕方がないと、まず現在地を確認しようと思うが、生憎とそれも見つけられない。―――そもそもこの地図が正面から見ればいいのか、それとも反対にしてみればいいのかすらもには解らない。

「・・・・・・」

ともかくも、ずっとここで地図を見ていても仕方がないと判断したは、とりあえず行動に移そうと地図を頭に叩き込んだ後行動を開始した。

しかしその数分後、またもや案内板の前に辿り着き、はもう一度首を傾げる。

「・・・ここ、さっきいたところ?」

なんとなく見覚えのある風景に、は疑問を抱きながらももう一度歩き始める。

しかしまたもや数分後、案内板の前に辿り着いたは、不思議そうに首を傾げて。

地図があっても活用できないこの状況に、が困り果てたその時だった。

「・・・さっきから何やってんだよ、お前」

不意に掛けられた声に振り返ると、すぐ傍にある噴水の淵に腰を下ろした少年が、不機嫌そうな面持ちでこちらを見ているのに気付く。

燃えるような赤い髪と、勝気そうな目元。

自分よりも大分幼いだろうその少年は、しかしには自分よりも随分としっかりしているように見えた。―――まぁ、自慢できる事ではないけれど。

「無視する気か?いい度胸してるじゃねぇか」

ぼんやりとそんな事を考えていたの耳に、不機嫌そうな少年の声が届く。

どうしてこの少年はこんなにも偉そうなんだろう?―――そんなどうでもいい事を考えながら、は無視していたわけではないと主張するようにフルフルと首を横に振った。

「私、ここで地図を見てた」

「そんなのは見りゃ解る。俺が聞いてるのは、なんで何回も何回もここに戻ってくるんだって事だよ」

そういう少年は、もしかすると最初からそこでずっとを見ていたのだろうか?

しかし元来素直なに、そんな疑問は浮かばないらしい。―――依然不機嫌そうな少年を見返して、コクリと小さく首を傾げた。

「だって、解らないから」

「何が?」

「地図の見方」

短い言葉でキッパリそう告げると、少年は呆れた眼差しでを見返し、そうして大きくため息を吐き出す。

大体、こういった観光地の案内板はわかりやすく書かれているものなのだ。

なのにそれを見ても迷うとは、一体どれほど方向感覚がないのか。

少年がそんな事を思っているなど知る由もなく、途方に暮れたは少年の傍へと歩み寄り、彼が座る噴水の淵へと腰を下ろす。

もうこうなったら、ここでジェイドを待つ方が無難なのかもしれない。

合流地点に姿を現さないを、しかしジェイドならばきっと見つけてくれるだろう。―――まぁ、その後の説教は迷子になっただけよりもずっと厳しいだろうが。

そう結論を出したは、ふと隣に座る少年を見やる。

がずっと案内板の周りをうろうろしていた事を知っていたという事は、この少年はずっとここに座っていたという事だろう。

一体、彼はここで何をしていたのだろう?

マルクトにいた頃の自分と同じように、景色を眺めていたのだろうか?―――しかし少年の表情を見る限り、とてもそんな様子には見えなかった。

「あなた、名前は?」

「・・・ああ?」

「名前、教えて」

言葉少なくそう問いかければ、しばらく逡巡していた少年は不機嫌そうな面持ちのまま、ポツリと小さく名前を口にした。

「・・・アッシュ」

そうして口にした瞬間、ハッと我に返る。―――どうして自分は、この身も知らぬ少女に自分の名前を教えたのか。

しかし教えてしまった事を今更後悔してももう遅い。

それに・・・と、アッシュは隣に座る少女を窺い心の中で独りごちる。―――何故だかは解らないけれど、警戒心を殺ぐ雰囲気がにはあった。

「お前の名前は?どこから来たんだ?」

「私は。マルクトから来た」

「巡礼か?」

「そう」

素直にコクリと頷いたを横目に見ながら、アッシュはやっぱりと妙に納得する。

この街へ来る旅人の大半が、石碑巡礼が目的だ。

そもそもここはローレライ教団の総本山なのだから、それ以外の目的で訪れるものなどほぼいない。

それでもアッシュがわざわざそう問いかけたのは、彼女が巡礼などするような雰囲気には見えなかったからだ。

「でもお前、他の信者と違ってあんまり興味がなさそうだな」

向けられた問いかけに、はアッシュへと視線を向けて、しばらく考えた後コクリとひとつ頷いた。

「うん、全然面白くない」

ジェイドに話を聞いた時は興味を抱いたが、石碑巡礼は思っていた以上に興味を引かれるものではなかった。

もともとには信仰心など欠片もないのだ。―――予言さえも興味がなく詠んでもらわないには当然の結論とも言えた。

それでもが興味を抱いたのは、それが体験した事のないものだったからだ。

一体どういうものなのだろうと興味を抱いた。―――現実は、ただ文字の書かれた石碑を辿っていくだけだったけれど。

ただ1つにとって楽しかった事といえば、初めてのジェイドとの2人旅ぐらいだろうか?

軍での遠征は何度も経験があるが、ジェイドと2人だけで戦いに関係なく街を出たのは初めての事だった。―――かつて1度だけが家出をした時を除いては、だけれど。

「じゃ、何で巡礼なんかしてんだよ」

「一緒に行こうって言われたから」

アッシュの理解できないと言わんばかりの問いかけに、は簡潔にそう答える。

それに一瞬『誰にだよ?』という疑問を抱いたが、それを問いかける事はしなかった。―――どうせ聞いたって、自分が知っているわけでもないのだしと。

「貴方はローレライ教団の人?」

「・・・ああ」

今度はがアッシュへ向かいそう問いかける。

それに少し躊躇いながらも肯定の返事を返したアッシュは、瞬間苦々しい表情を浮かべる。

それを逃す事無く認めたは、しかし深く追求することもなく視線を街並みへと向けた。―――何故だか、それ以上聞いてほしくなさそうな表情に見えたからだ。

「ずっとここにいるの?」

「お前に関係ないだろーが」

素っ気無く返ってきた言葉に、は確かにそうだとコクリと頷く。

確かに関係がないといえば、関係がない。

自分はひと時の間この街に来ただけの、いわば通りすがりの人間だ。

これからこの少年と関わる事など、きっとないに違いない。

それが解っていながらもそう問いかけたのは・・・。

「だけど貴方も、楽しくなさそう」

「・・・・・・」

アッシュに向けてではなく、ただ独り言のように漏れた言葉に、アッシュは眉間に皺を寄せながら微かに唇を噛む。

楽しいわけがない。

自分は、望んでここに来たわけではないのだ。

けれどそのすべての言葉を飲み込んで、アッシュはぶっきらぼうに口を開いた。

「・・・で、お前の連れとの待ち合わせ場所ってのはどこなんだ?行き方、教えてやるよ」

自分の境遇など、通りすがりのに話しても仕方がない。

けれど人を遠ざけるように暮らしてきたアッシュが自らへと声を掛けたのは、見ていてもどかしいくらい鈍臭かったからと・・・―――そして、彼女を取り巻く空気が、妙に心地良かったからだ。

アッシュの申し出に僅かに表情を明るくしたは、教えてもらった道順を何度も何度も復唱しながら、落としていた腰を漸く上げた。

「ありがとう、アッシュ」

「・・・別に」

「それじゃ、さようなら」

そうしてアッシュに向かい小さくお辞儀をしてから、別れの言葉を残して、は人が溢れた街中へと姿を消した。

それが見えなくなってからもずっと見つめていたアッシュは、疲れたようにため息を吐き出しつつ僅かに口角を上げる。

本当に、鈍臭い奴だった。

そう思いながらも、僅かな時間ではあったが、と過ごした時が妙に自分を楽にさせていた事にも気付いている。―――それはもしかすると、自分と関係がない相手だったからなのかもしれない。

そんなくすぐったいような僅かな余韻を楽しんでいた時だった。

「・・・アッシュ」

不意に声を掛けられ、アッシュは弾かれたように振り返る。

そこに立っていたのは彼の剣の師であり、自分をダアトへ連れてきた張本人でもある。

「・・・ヴァン」

「あの娘は・・・?」

少しの気まずさと共に彼の名前を呼ぶも、彼はそれに答えようとはしなかった。―――ただの消えた街中へと視線を向けたまま、静かにそう問いかける。

それを訝しげに思いながらも、別に隠し立てする必要もないとアッシュはため息を混じりに口を開いた。

「さぁな。道に迷ってたらしいぜ」

「道順を教えてやったのか。お前にしては親切な事だな」

言葉に潜む僅かなからかいの色に、アッシュは途端に不機嫌そうな面持ちを取り戻しそっぽを向く。

「・・・別に。あいつがあんまり鈍くせぇからだよ」

そう、それ以上でもそれ以下でもない。

確かにわざわざ声を掛けるなど、普段の自分からは考えられない事だとは思うが、それでもアッシュがに声を掛けたのはそれが理由だ。―――少なくとも、アッシュ自身はそう思っている。

そしてヴァンもそれ以上追求するつもりはないのか、そっぽを向いたままのアッシュへと視線を戻して、その先を促した。

「・・・それで?」

「あぁ?」

「あの娘の名は?どこから来たのかも聞いたのだろう?」

ヴァンの問いかけに、アッシュは僅かに眉間に皺を寄せる。

確かに聞いた事は聞いたが、しかし何故ヴァンがそれを気にするのだろう?

まさかが指名手配でも受けている重要人にはとても見えなかったけれど。

しかしそれを追求する事は、アッシュには出来なかった。―――何故ならば、ヴァンの眼差しが怖いくらいに真剣だったからだ。

「・・・。マルクトから来たってよ」

問われるがまま、アッシュは自身から聞いた彼女に関する事を彼に告げる。―――もっとも聞いたのは名前と出身くらいで、彼女自身についてはまったく知らないけれど。

「・・・マルクト、か」

再び街中へと視線を戻し小さく呟くヴァンに、アッシュは何度目かの不審を抱いた。

通りすがりの旅人であるの、ヴァンは一体何を気にしているのだろう。

おそらくは聞いても答えてはくれないだろう。

「なんだよ」

「いや、なんでもない。―――行くぞ、アッシュ」

案の定答えるつもりは毛頭ないヴァンに、アッシュはため息を1つ。

アッシュを促し、自身も颯爽と踵を返すヴァンの背中を見上げながら、アッシュは僅かな不安を抱いてが消えた街中へと視線を走らせる。

先ほど短い時を共に過ごした、見知らぬ少女。

これから関わる事も、それ以前にもう一度会う事もおそらくはないだろう。

けれど彼女に僅かな興味を示したヴァン。

どうか彼女が、これからヴァンと関わり合いにならないようにと。

おそらくはそんな事はないだろうと解っていながらも、アッシュは心の端でそう祈った。

 

 

「・・・・・・」

「ジェイド、ごめん。私迷子になった」

「そんな事は今更報告されなくても十分知っています」

がジェイドと逸れてかなりの時間が経った頃、は漸く合流地点に姿を現した。

アッシュの教え方はとても解りやすく、方向音痴のでも何とか辿り着けた。―――もちろん、ジェイドの怒りはそんな生易しいものではなかったけれど。

一通り説教をし、しかしまったく堪えた様子のないを見下ろして、ジェイドは疲れを吐き出すようにため息を1つ。

こうなる事が予測できていたにも関わらず、それを阻止できなかった事だけが悔やまれる。

「それにしても、よく方向音痴の貴女がここへ辿り着けましたね」

一応は合流地点を決めてはいたが、それすらも危ういとジェイドは思っていたのだ。

それでも合流地点を決めたのは、一縷の望みにかけたのがひとつ。

もうひとつは、誰か親切な人がをここまで連れてきてくれるかもしれないという思いがあったからなのだけれど。

そんなジェイドの問いかけに、は僅かに頬を緩ませて。

「アッシュが、ここまでの道を教えてくれた」

「・・・誰ですか?」

「ここに住んでるって。案内板のところで、道を教えてくれた」

案内板の前にいたのに、教えてもらわなければ辿り着けなかったんですか。

そんな突っ込みは、諦めと共に飲み込んで。

「そうですか。―――良かったですね、

「うん」

ため息混じりにそう声を掛け頭を撫でてやれば、はジェイドにしか解らない程度に頬を緩め、コクリと頷く。

がこんな表情をするくらいなのだから、おそらくはその人物をとても気に入ったのだろう。

ともかくも迷子になる事は避けられなかったが、自分の望みの1つが功を奏したという事だ。

「では行きましょう。―――もう逸れないでくださいね」

「努力する」

そうは言っても、はきっとまた迷子になるのだろう。

そして自分は、面倒だとは思いながらもを探すに違いない。

そんな光景がすぐにも想像できて、ジェイドは諦め混じりにため息を吐き出した。

 

 

◆どうでもいい戯言◆

いつでもどこでも主人公は迷子になります。(笑)

今回は、原作でもチラッと出てきたアッシュとの出会いのお話。

この頃はアッシュもまだヴァンに連れられてダアトに来たばかりを想像しています。

でもねぇ。自分で書いてて思いますが、こんな状況になっても、アッシュは絶対声を掛けてくれなそうな気がします。(笑)

作成日 2008.9.11

更新日 2008.10.1

 

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