天に奏でる祈りの唄

 

こちらは、原作沿い主人公とジェイドとの出会いのお話です。

勿論、ほとんどが捏造(というか妄想)の産物となっております。

またアビス内の歴史に沿うようにと心がけていますが、なにぶん不鮮明なところも多く、正確にとは言えません。(主にジェイドやピオニーの立場とか)

それでもよろしければ、どうぞタイトルからお入りください。

こちらでも読んだ後の苦情は受け付けられません。ご了承ください。

 

 

本編

 

始まりは光と共に 歪んだ想いを抱く青年と、抜け殻のような少女との出逢い。

「では、直ちに発生地点に向かいます。進路の変更を」

歩くような速さで ぎこちない2人。けれど、ゆっくりと進んでいけばいい。

「いろいろあった。わたし、そう言った」

自覚の芽生え 親友の言葉によって気付かされた現実。そして・・・。

「お前・・・それがどういう事なのか、解ってんのか?」

伸べられた手 少女の身に迫る危機。ジェイドと少女の間に存在する溝。

「ずいぶんとありがちな台詞ですねぇ」

愛される才能 事件後。変わっていく関係・・・というか、むしろ振り回されぎみ。

「そうか。俺も久しぶりに鬼ごっこに参加してみるか」

皇太子殿下の巧妙な罠 漸く彼の人が動き出す。そこに待つのは騒動の予感。

「・・・まぁ、ある意味似たようなものですか」

目覚める器 譜術実験で起こった事件。波紋は静かに広がっていく。

「貴女は黙って私の傍にいればいいんですよ」

ある晴れた日に 花咲く広場で。彼女が出逢ったのは、白い髪の学者。

「そんな事、貴女に話して解るとも思えませんね」

とても弱く、されど強く ピオニーに呼び出され向かった先で。それは盲目的なほどに。

「・・・何をやっているんだか、私は」

そんな日々の存在を 軍入りを控えた前日。彼らの日常と、飛び交う疑惑と思惑。

「・・・ああ言えばこう言う。本当に口の減らん奴だ」

軍人のお仕事 2人に下されたのは、盗賊の討伐。彼の策と彼女の実力。

「貴方に聞きたい事がある。答えて欲しい」

成す術もなく 浮上した疑惑と勃発した問題。変革という名の風が吹く。

「何でもありませんよ。何でも・・・ね」

消え入るような呟きと どこまでも強く、そして儚く。彼女にとって必要なのは。

「・・・何をしているんですか!?」

記憶はどこまでも無色で 現実は、時に無慈悲で。失われたものは、あまりにも大きく。

「お前・・・この俺を伝言板代わりに使うつもりか?」

不可視の鎖 気付く事もなく。それはいつの間にか、己を縛り付けて。

「・・・私は彼女を探しになど行きませんよ」

孤独を知る海 少女の残した欠片が、彼を誘う。辿り着いたその場所に。

「あの・・・それで、お話があるとの事ですけど・・・」

その涙と引き換えに すべてを失った少女が、それと引き換えに手に入れたもの。

「・・・わたしには、もうかちなんてひとつもないのに」

この夜が明けたら 再び重なる2人の道。新しい明日は、きっとここから。

「どこへ行くか、言っていませんでしたか?」

 

 

 

番外編

 

その両手に掴むもの 過ぎ行く日々の中で、少女は一体何を想うのか。

「こんな所で何をしていらっしゃるんですか?」

堅牢なる檻 石碑巡礼の為にジェイドと共にダアトへ。起こる事件。

「・・・さっきから何やってんだよ、お前」

大切に想うほど <前編> 男4人、それぞれの想い。そして不安は現実のものとなる。

「いーじゃねぇか。意外と落ち着くんだよな、ここ」

大切に想うほど <中編> あれから一週間。事態は思わぬ方向へと進展を遂げる。

「余計なちゃちゃは入れないで下さい」

大切に想うほど <後編> 青年の葛藤と少女の想い。3人が出した結論とは。

「おや、邪魔をしてしまいましたか?これは失礼」

いつか訪れる終焉に <前編> 楽しい筈だった旅に、ひっそりと、しかし確実に影は迫る。

「・・・いっその事、取り乱した方が良かったかもな」

いつか訪れる終焉に <後編> 仮定の未来と恐怖の先にあったのは、ただ愛しき日常。

「・・・余計に心労を増やさなければ良いけど」

 

 

微笑ましい? 元ウェブ拍手用小ネタ。周りから見た2人。
依存する者と依存される者 元ウェブ拍手用小ネタ。それは小さな不安。

 

 

最後の日 滅亡を前に、彼は。そして彼女は・・・。

「・・・ちゃんと待ってろよ」

 

 

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