ハグリットの授業から数日後の『魔法薬学』の時間。

ヒッポグリフに襲われ姿を見せなかったマルフォイが、教室に姿を見せた。

ご大層に腕を釣って痛そうに顔を顰めるマルフォイは、わざわざ私たちと同じ席に座ってハリーの方を見ながらニヤニヤと笑っている。

すぐにセブルスが地下牢教室に姿を現し、グリフィンドール生に視線を向けながら痛そうに顔を顰めているマルフォイと小芝居を打っている様を見て、私は呆れ混じりに深い溜息を吐いた。

 

彼女の心の闇

 

「私がやりましょうか?」

私が発した言葉に、ハリーもマルフォイも驚いたように目を見開いた。

今日の授業の課題は『縮み薬』。

そう、今も私が飲んでいる薬。―――ここ最近では作り慣れたそれは、今更改めて習う必要もないほど手馴れたものだ。

あっという間に作り終えて、暇を持て余した私はハリーたちの手順をぼんやりと眺めていた。

けれどハリーたちの課題の進み具合は、あまり順調とはいえない。

それどころか、同じ席にいる生徒たちはみな一様に疲れた表情を見せている。

その原因は、言うまでもなく同じ席にいるマルフォイだ。

マルフォイが腕のケガを理由に、材料の用意を全て人にやらせている。

それはロンだったり、ハリーだったりする。―――しかもセブルスがそれをさらに増長させていた。

だからセブルスがまたハリーたちに何かを言いつける前に、私はそう口を開いた。

マルフォイが信じられないものを見るかのような目で私を見る。

この状況がわからないのか?―――と言いたいのがみえみえだったが、私にしてみればだからこそ声を掛けたのだ。

ハリーとロン、ハーマイオニーも不安そうにこちらを見、そして恐る恐るセブルスに視線を移した。

「ミス・。君には頼んでいない」

怒りではなく、どこか戸惑ったような・・・複雑な表情を浮かべたセブルスが、キッパリとそう言う。―――それがいつものセブルスらしくないことは、ハリーたちの驚きの表情を見ていれば嫌でも解った。

「ですが・・・私はもう、薬を作り終えています。手の空いた者が手伝いをする方が効率が良いでしょう?」

そう言って、既に瓶に詰め終えた『縮み薬』をテーブルの上に置いた。

それに視線を向けたセブルスは、何かを言おうと口を開きかけたが、根負けしたように溜息混じりに返事をしてすぐさまテーブルを離れていった。

「・・・勝手にしろ」

吐き捨てるようなそのセリフに思わず苦笑が漏れる。

次の標的をネビルに決めたセブルスの後ろ姿を目に映しながら、私はハリーの隣に立つマルフォイへと視線を向けた。

「それで?私は何を刻もうか、マルフォイ?」

「・・・え?」

おそらくはいつもとは違うセブルスに戸惑っているのだろう。―――呆然と事の成り行きを見ていたマルフォイに、心持ち声色を低くしてそう尋ねる。

「わざわざ私に材料の用意をさせるんだ。さぞかし酷い怪我なのだろうな。どうやらマダムポンフリーの腕も落ちたようだ」

マダムには悪いと思いながらも少し脅すようにそう言えば、マルフォイは私から視線を逸らして止めていた手を動かし始める。

「もう用意するものはない」

尊大な言い方ではあるが、心なしか口調が震えているのに気付く。

それに大人気ないことをしてしまったと、反省を込めて溜息を吐いた。

最初は口出しをするつもりはなかったのだ。―――今更言っても説得力がないだろうが、本当にそのつもりだった。

スリザリンの教師が自分の寮の生徒を贔屓するなど今に始まった事じゃないし(マクゴナガルは絶対にしないが)セブルスが人一倍グリフィンドールに恨みを持っているのは私も承知している。

だから多少の事は仕方がないと思っていた。

それもこれも、昔セブルスに悪戯し放題だったシリウスとジェームズが原因なのだから。

今思い出しても、あの悪戯の数々は酷かったと思う。

あんな事をされてきたセブルスが、シリウスやジェームズだけでなくグリフィンドールに憎しみを抱くのも仕方がない事だ。―――その尻拭いをさせられる今のグリフィンドール生にとってはいい迷惑だろうが。

しかし仕方がないと思ってはいても、今日の授業を見ていて口を出してしまった。

私はああいうねちねちとした苛めが好きではないのだ。

文句があるのなら正面きって言えば良いとそう思う。

まぁ、立場や状況からそれが出来ないことがあることも承知しているけれど。

私は今現在セブルスにねちねちと嫌味を言われて泣き出しそうになっているネビルを見た。

その隣では、ハーマイオニーが何とか手助けをしようと頑張っている。

その光景に思わず溜息をつきかけた時、少しだけ離れた場所から聞こえた女生徒の声に引き寄せられるかのように視線を巡らせた。

「日刊預言者新聞に、シリウス=ブラックが目撃されたって情報があったよ!」

興奮気味にそう話す女生徒から視線を逸らして、ハリーの鍋を眺める。

その記事は、私も読んで知っていた。

確かに目撃情報はあったが、大した事は載っていない。―――内容を見る限りはデマだと考えた方が良さそうだ。

今やシリウス・ブラックの脱獄は、世間から多大なる関心を寄せている。

シリウスが狙っていると言われているのが、あのハリー・ポッターだと言うのだから、その理由も解らないでもないが・・・。

その時、今まで大人しく鍋を掻き回していたマルフォイが、意地悪い笑みを浮かべて言った。―――それを視線をネビルに固定したまま、ひっそりと盗み聞きする。

「ポッター、1人でブラックを捕まえようと思ってるのか?」

「そうだ、その通りだ」

ハリーは面倒臭そうにあしらう。

しかしそんなハリーを意地悪く笑って、マルフォイは更に言葉を続けた。

「言うまでもないけど・・・」

マルフォイの絡みつくような声が、教室のざわめきの中私の耳に届く。

「僕だったらもう何かやってるだろうなぁ・・・。いい子ぶって学校に閉じこもったりしてないで、さっさとブラックを捜しに行ってるだろうな」

このセリフに、彼が何を言いたいのかを察した。

ホグワーツに向かう汽車のコンパートメントでハリーがロンやハーマイオニーに話していた内容から察するに、ハリーはシリウスについて詳しくは聞かされていないだろう事が解る。―――ハリーの1年と2年の冒険を聞くに、シリウスのことを知ればハリーが飛び出していってしまうと周りの人間は思っているのだろうから。

「・・・マルフォイ、なにが言いたい?」

「ポッター、お前知らないのか?」

少し苛立ったようにハリーがマルフォイを睨みつければ、彼は更に嬉しそうに笑みを深くする。

その笑みに何かを悟ったのか、ハリーは訝しげに眉を寄せてマルフォイを見返した。

「なにを・・・」

ハリーが不機嫌そうにそう聞き返そうとした瞬間、私はわざとらしく音を立てて立ち上がる。―――その反動で座っていた椅子が後ろに倒れた。

「・・・やかましい。もう少し静かに出来んのか?」

驚いたようにこちらを見たハリーとロン。

そして同じようにこちらを見ているマルフォイを睨みつけると、彼は慌てて作業に戻った。

私は自らが蹴倒した椅子を起して、再びそれに腰掛ける。

ハリーとロンがまだ私を見ていたが、それを無視するように目を閉じた。―――しばらくすると2人は追及を諦めたのか、再び作業に戻ったようだ。

ハリーにその話を聞かれたくはなかった。

シリウスが両親を裏切り、そしてマグルを巻き添えに親友を死に至らしめたなど、そうハリーに認識して欲しくはなかった。

それを聞いた時ハリーがどう思うかなど、簡単に想像が出来る。―――ハリーがシリウスを憎む事が、私には何よりも怖かった。

それが私の我が侭である事は、理解している。

ゆっくりと目を開けると、渋い顔をしているセブルスと目があった。

彼が何を言いたいのかも解っている。

こちらを見ているセブルスに微かに微笑みかけると、私は再び目を閉じた。

 

 

午後は『闇の魔術に対する防衛術』の授業がある。

私はハグリットの授業同様、この授業も楽しみだった。

親友の初めての授業だ。―――どんな内容なのか純粋に興味が湧いてくる。

教室に着いてしばらくするとリーマスは姿を現した。

「やぁ、みんな。教科書はカバンになおしてもらおうかな。今日は実地練習をしよう。杖だけあればいい」

リーマスはそう言うと、杖だけを持った生徒を連れて教室を出る。

途中ピーブズに会い一悶着あったが、特に何事もなく済んだ。

昔もピーブズには色々と面倒を掛けられたが、それは十数年経った今でも変わっていないらしい。―――まぁ、それも彼の扱いに慣れた悪戯仕掛け人の敵ではないけれど。

リーマスにやり込められたピーブズが、次なる狙いを私に定めたようだったが、しかし無言でジロリと睨みを効かすと、彼は何事もなかったかのように姿を消した。

やれやれと小さく溜息を吐いて、握った杖から力を緩める。

昔からどうしてなのかは解らないが、ピーブズは私が睨むと何もせずに消える。―――もしそれが通用せずに正体をバラされでもしたらどうしようかと思ったが、どうやらまだまだこの手は有効らしいと少しだけ安心する。

リーマスに連れられて来たのは、職員室。

中に入ると渋い顔をして自分の席に座っているセブルスがいた。

「ルーピン、開けておいてくれ。できれば我輩見たくはないのでね」

リーマスがドアを閉めようとすると、セブルスはそう言って黒いマントを翻しドアの方に歩いていく。

そしてニヤニヤと嫌な笑みを浮かべると、チラリと視線をネビルへと向けた。

「ルーピン、たぶん誰も君に忠告していないと思うが、このクラスにはネビル=ロングボトムがいる。この子には難しい課題を与えないようご忠告申し上げておこう。ミス・グレンジャーが耳元でひそひそと指示を与えるのなら別だがね」

セブルスの言葉にネビルの顔が真っ赤になり、ハリーはセブルスを睨み付ける。

どうして彼はいちいち人の神経を逆なでするような発言をするのだろうか。

まるで憎まれたいと言っているようだ。―――そんなことを考えていると、言葉を向けられた本人であるリーマスは、入り口に立っているセブルスににこやかな笑顔を向けた。

「術の最初の段階で、ネビルに僕のアシスタントを務めてもらいたいと思ってましてね。それに、ネビルはきっととても上手くやってくれると思いますよ」

セブルスとは違う穏やかな口調に、周りの生徒たちはハラハラとした表情で2人を交互に見詰めている。

無言の攻防戦に、けれどこの戦いの勝者が誰なのかは見なくても分かった。―――今回も間違いなくリーマスの勝ちだ。

こういう戦いは昔から何度もあった。

それ故に、笑顔を浮かべたリーマスとリリーには勝てないということを、私はここにいる誰よりもよく知っている。

予想通り、セブルスは怒りの表情を隠そうともせずリーマスを睨み付けたが、何も言わずに職員室を去っていった。

その後、リーマスは先ほどの無言の攻防戦など感じさせない様子で職員室に置いてあるタンスの前まで移動し、そのタンスの中にボガートがいることを告げた。

ハーマイオニーのボガートの説明とリーマスの退治の仕方の説明が済んだ後、さっきリーマスが言っていた通りネビルが実践する事になった。

ネビルが怖がっているのは、ついさっきまでいたセブルス=スネイプ。

ネビルは飛び出してきたボガートに向かい、怯えた様子ではあるけれど持っていた杖をしっかりとボガートに向けて呪文を放った。

「リ、リ、リディクラス!!」

ネビルが少し上ずった声でそう唱えると、セブルスに変身したボガートはなんとも似合わない服を着た格好になり、それを見た生徒全員がお腹を抱えて笑い転げた。

私も不本意ながら、あまりの光景に思わず吹き出しそうになる。―――何とか堪えたが、見たものはとても衝撃的なものだと言える。

それを皮切りに、ボガートは次々と生徒たちに襲い掛かった。

しかしあらかじめ心の準備が出来ていた生徒たちは、難なくボガートを返り討ちにしていく。―――するとボガートは次なる標的を私に選んでこちらに向かい突進してきた。

向かってくるボガートを目に映しながら、私はボガートが何に変身するのかとほんの少しだけ興味を抱く。

怖いものがないなどというつもりはない。

私とて人間だ。―――怖いものの1つや2つは当然ある。

けれどそれがなんなのかと言われると、咄嗟に答えは出てこない。

闇祓いという職業故か、普段からこれが怖いと敢えて考えないようにしている節もある。

だから純粋に興味が湧いた。―――私の、心の奥底にある『恐怖』がどんなものなのか。

ボガートは私の前まで来ると一瞬だけ動きを止め、そしてその身体を変化させた。

その変化したボガートを前に、瞬間息が止まる。

目の前に、1人の少年が立っていた。

黒いさらさらの髪をした、整った顔立ちの少年。

「・・・シリウス?」

思わず呟いた。―――それにハッと我に返ったが、幸いにも私の呟きは誰にも聞こえてはいなかったようだ。

周りから「あれ誰だろ?」というような声が聞こえ、呪文を唱えようと杖を向けた瞬間、驚いた事にボガートは再び姿を変えた。

今度はよく見慣れた顔が目の前にある。

それは他の誰でもない、私自身だった。

 

 

目の前には今、もう1人の私がいる。

縮み薬を飲んで13歳の姿をしている私ではなく、本来の年齢に相応しい姿をした私が。

教室中が騒然となるが、教師であるリーマスは何故か一歩も動かない。

本来の姿の私は、無表情でただ子供の私を見下ろしている。

その視線を受けて自嘲気味に笑い、私は持っていた杖を私自身に突きつけた。

「リディクラス」

パチンと音を立ててボガートは元の姿に戻り、すぐさま他の生徒たちに向かっていく。

それを目に映しながら、けれど私は一歩も動く事が出来なかった。

様々な感情がグルグルと胸の中に溢れ返る。―――あれが、私が恐れているものか。

「・・・?」

言い様のない吐き気と戦っている内に、いつの間にか授業は終わっていたらしい。

様子のおかしい私に気付いたハーマイオニーが、心配そうに声をかけてきたのに気付いて顔を上げた。

「もしかして、大人になりたくないとか?」

ロンが冗談めかして言った言葉に、無言で微かに笑みを向ける。

あれだけでは、私が何を恐れているのか誰にも解らないだろう。

今胸の中を占めている、憎しみでも、喜びでも、悲しみでもない・・・この黒い感情は。

「ミス・?」

不意に声を掛けられ振り返ると、そこにはいつもの笑顔を浮かべたリーマスの姿。

「・・・先に行っててくれないか?」

未だ心配そうな表情を浮かべたハーマイオニーを促して先に寮へと帰すと、私は誤魔化すように笑みを浮かべた。

そう、誰にも解らないだろう。―――この男以外には。

「良いお茶を頂いてね。一緒にどうだい、?」

リーマスの笑顔と一緒に、何か温かいモノが身体の中に流れ込んでくるのを感じ、私は無意識に小さく頷いた。

 

 

「・・・ボガートはまずかったかな?」

お茶を飲みながら、リーマスは苦笑交じりに言った。

彼の言う通りお茶は美味しく、疲れた身体を癒してくれるようだ。

「別に構わないさ。何が出てくるのか、興味があったしな・・・」

素直に思ったことを告げて、私はもう一度カップを口に運ぶ。

それ以上どう言葉を掛けていいのか分からず、私たちはただ紅茶を飲み続けた。

落ちた沈黙が、どこか重く感じられる。

私もリーマスも、表面とは裏腹に気を張っているようだ。

「リーマス。お前はシリウスの無実を信じているか・・・?」

何の前触れもなくそう聞いた。

突然の質問に驚いたように目を見開くリーマスから視線を逸らして、部屋の中にある様々な物を目に映す。

この質問をしたのは、シリウスが捕まってから初めてだ。

聞く必要もなかった。―――聞かずとも、返って来る言葉など解っていたから。

「・・・・・・・・・」

リーマスは何も言わなかった。

けれどその沈黙が迷いから来る物ではない事は承知している。―――おそらくは私に気を使ってくれているのだろう。

私がシリウスの無実を信じることに対して、最初こそリーマスも説得を試みてはいたが、すぐにそれを諦めたようだった。

言っても無駄なのだと、そう思ったのだろう。

実際私がシリウスについて聞かされた事は、とんでもなく悪い話ばかりだった。―――これ以上のものはきっとない。

あれだけ動かし様のない証拠の数々を前に、それでも無実を訴える私は気が触れたと思われても仕方がない状況だった。

シリウスの恋人だという事で、一部の人間からは私もヴォルデモートに加担しているのではないかと言われたようだが、闇祓いとしての功績故か、いつの間にかそんな噂は消えていた。―――アルバスやアラスターの口添えも、きっとあったのだろう。

「私は、シリウスが無実だと信じている」

キッパリとそう言えば、リーマスは無言のまま真剣な表情で私を見詰める。

その視線を受けて、私は小さく微笑んだ。

「だが・・・たまに信じる事が辛くなる時がある。形のないものを信じ続けるのは、案外疲れるものなんだな・・・」

・・・」

溜息混じりに呟けば、労わるような声色が返って来る。

シリウスが捕まって、今年で12年。

一体後どれだけ信じ続ければ良い?

一体何時まで信じ続ければ、奴の無実が証明される?

「さっきのボガートが変身した、昔のシリウスと今の私。アレは私の心の中に宿っている闇を忠実に表してくれた」

細く長い溜息を吐き出して、ただジッと私を見詰めるリーマスから逃れるように顔を背けた。

「私は闇祓いとして、たくさんの闇の魔法使いたちと対峙してきた。多くはないが、時にはその命を奪った事もある」

「・・・・・・」

「時々思う事がある。私はアズカバンに投獄されている連中と変わらないんじゃないか、と。そして・・・」

そう、そして・・・これこそが私の中に巣食う、最大の恐怖。

「何時か私も、彼らと同じ様になってしまうのではないか、と。私と彼らがしている事は何の違いもない。守るか壊すか。認められているかいないかの違いしかない」

何時か弱い自分に負けてしまった時、私はこの手で大切だと思う人たちの命を奪ってしまうのではないかと。

私は自分自身を恐れていた。

奪った命と、それをした時の自分自身の心。

闇祓いなのだから・・・これは仕事なのだから仕方がないと思えてしまう自分の心。

そしてシリウスの無実を信じられなくなった時、自分自身の手で奴の命を奪ってしまうかもしれないという恐怖が、私の中には確かにあった。

幸せだった昔と、それを壊してしまいかねない今の自分。

誰よりも大切だと思える人物が目の前にいたあの時、喜びよりも先に恐怖が心を占めた。

そしてその姿が大人のシリウスではなく、子供だった事にもショックを受けた。

結局自分は過去にしがみついているだけなのだと、そう言われた気がした。

「私は・・・愚かなのかもしれんな」

何も言わないリーマス。

向けられた視線が、とても居心地悪く感じた。

 

 

◆どうでもいい戯言◆

なんだか暗い。

こういう話は書いていて好きですが、読んでる人にはどうなんでしょう?

ていうか、はっきり言って意味が分かりません。

書いてる人間によくわからないのだから、読んでる人は余計にそうでしょう。

何とかリーマスを出したくて無理をしたのもいけなかったのか?

名前だけはたくさん出てくるシリウス。

彼が登場するのは何時のことやら。(笑)

作成日 2004.9.8

更新日 2008.4.5

 

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