一仕事を終え、少しばかりの休息を取っていたラチェットは、柔らかいソファーに深く身体を預け深いため息を吐いた。

ぼんやりと天井を見上げ静かに目を閉じると、軽く唇を噛み締める。

「もう・・・時間が無い」

小さな呟きは、静かな室内に重く沈んだ。

 

最後の選択肢

 

作戦司令室でサニーサイドの傍に控えるように立ち、ぼんやりと何処を見るとも無く眺めるラチェットに、サニーサイドは気付かれないよう小さく息を吐いた。

最近彼女の様子がおかしい事は、勿論サニーサイドも気付いている。―――そしてその理由も承知していた。

紐育華撃団・星組の隊長であるラチェットの、かつては驚異を感じるほど大きかったその霊力が弱体化しているのだ。

はっきりとした理由は解らない。

年齢と共に霊力は失われていくものだという説もあるが、それでもまだラチェットの年齢から考えれば早いようにも思えたし、ラチェットよりも年齢が上の人間でも今も霊子甲冑を自在に操っている者もいる。

しかしラチェットの場合は幼い頃から欧州星組の隊長として霊力の使用を余儀なくされていたし、そこでの過酷な実験とも呼べるそれが今になって響いているのかもしれない。

はっきりとした事は言えないが、しかしこれだけは明言できる。

ラチェットが霊子甲冑・スターを操れるのは、後僅かだろう。

そこまで考えて、サニーサイドもラチェットに負けないほど憂鬱そうな表情を浮かべる。

さて、どうしようかな?

心の中で呟いて、デスクに頬杖をついた。

今現在の星組隊員は、今出撃しているサジータと昴のみ。

ラチェットが抜けた穴埋めとして、日本の帝国華撃団から大神一郎の渡米を要請しているが、それもまだもう少し先になるだろう。

他に隊員候補の人間もいることにはいるのだが、今はまだそれを当てにできる状況ではなかった。

今はまだ少数の悪念機の出現だけで済んでいるが、もしも大量に悪念機が出現したとしたら・・・?―――そんなこと考えたくもないと、サニーサイドは緩く首を振る。

ちょうどその時、作戦司令室の扉が開き、出撃していたサジータと昴が姿を見せた。

「やあ、お帰り!ごくろうだったね」

サニーサイドはすぐさま表情をいつもの笑顔に変えて、帰って来た2人を明るく出迎える。

しかし出迎えられた2人は、それに反応せずに自分の席に無言で座った。

「なんだ?どうかしたのかい、2人とも。悪念機もやっつけた事だし、何もそんな機嫌を悪くする必要なんてないだろう?」

おどけたように笑い、サニーサイドはサジータと昴を交互に見ながら口を開いた。―――しかし2人は驚くほど反応が無い。

サジータはバツが悪そうに顔を顰めているし、昴に至っては眉間の皺がいつもの倍ほど深く刻まれている。

「・・・本当にどうしたの、2人とも。何か問題でもあった?」

そんな2人の様子に気付いたラチェットも、訝しげに声を掛ける。―――すると2人は同時にため息を吐き出し、お互い顔を見合わせた。

「どうしたも何も・・・別に何もないさ。ただ、出撃した意味がなかったなってね」

サジータが軽く肩を竦めて冗談めかして言った言葉に、ラチェットは微かに首を傾げる。

それに合わせて、さらさらとした金髪が肩から零れ落ちた。

「出撃した意味って、どういうこと?悪念機がいたんでしょう?」

「悪念機はいたさ。いたけど・・・なぁ、昴」

「・・・・・・」

同意を求められた昴は、チラリとサジータを見てそれからラチェットを見据える。

そうして身体の力を抜いて眉間の皺を消すと、硬く閉ざしていた口を開いた。

「悪念機を撃破する為に昴たちは出撃したが、どうやら遅かったようだ。僕たちが現場に到着した時には、既に悪念機は倒されていたよ」

「倒されていたって・・・貴方たちが撃破したのではないの?」

「違う。昴たちは、何もしていない」

「へぇ〜、面白いねえ。一体誰が悪念機をやっつけたんだい?」

黙って話を聞いていたサニーサイドが、クスクスと笑いながら口を開いた。

それに引かれるように、昴が上着のポケットから一枚の写真を取り出す。

「モニター越しに撮影した上、ピントを正確に合わせる暇もなかったから画像は悪いが・・・」

そう言って差し出された写真を受け取り、ラチェットはそれに視線を落とした。

「あんた・・・写真なんて撮ってたのかい?」

「あの女性が只者ではない事は一目瞭然だろう?ならば証拠を残すのは当然の事だ」

「そりゃ確かにそうだけど・・・。あの一瞬の隙によくもまぁ・・・」

昴とサジータがそんな会話を交わしていたが、ラチェットの耳には届いていない。

ただ驚いたように目を見開き、画像の不鮮明な写真に写るその人物を見詰めていた。

「・・・どうしたんだい、ラチェット?」

様子の可笑しいラチェットに一番早く気付いたサニーサイドが、小さく首を傾げながら問い掛ける。

しかしラチェットはそれに答えず・・・―――否、答える余裕も無いようで、ただひたすら写真を凝視していた。

確かに写真は不鮮明で、写っている人物の特定は難しいと思われる。

思われるが・・・しかしラチェットには、この写真に写っている人物に心当たりがあった。

「もしかして・・・」

ポツリと呟き、浮かんだ推測の確実性を計算する。

サニーサイドが、日本の帝国華撃団隠密部隊・月組の隊長である加山とその他有能な隊員の要請をした事は知っている。

しかし月組の本来の任務は帝都の防衛なのである。―――いくらアメリカからの要請があったとはいえ、全ての戦力を投入したりはしないだろうとラチェットは思っていた。

だから、ラチェットの推測が当たる可能性などほぼ皆無なのだ。

けれど昴が撮ってきた写真を見る限り、心当たりはただ1人しかいなかった。

そしてその人物が加山と共に紐育に来る可能性は、矛盾しているが皆無ではない事も。

それに思い当たった瞬間、ラチェットは素早く頭を回転させる。

どれが一番、最善の方法なのか。

どうすれば、今のこの状況を打破できるのか。

自分にとって・・・そして紐育華撃団にとって、一番良い選択肢はどれなのか。

そうして全ての考えを纏め、結論を出したラチェットはゆっくりと顔を上げた。

既に会話を止め、不審そうに心配そうに自分を見詰めていたサジータと昴・・・―――そしていつも通り考えの読めない笑顔を浮かべているサニーサイドを見据えて。

「提案があるのだけど・・・」

そう切り出して、ラチェットはにっこりと微笑んだ。

 

 

「・・・つまり、この女性を星組に加える・・・と?」

「そうよ」

伝えられた言葉を反芻した昴を見詰め返し、ラチェットは迷いの無い声色でキッパリとそう告げる。

それにサジータは軽く目を見開き、そして・・・サニーサイドはやはり何も言わずに笑みを浮かべたまま。

「ちょっと待ってくれよ、ラチェット。そんないきなり・・・しかもあんた、その言い方だとこいつのこと知ってるみたいじゃないか」

我に返ったサジータが、テーブルの上にポツリと乗る写真を指差し、ラチェットを見据えて口を開く。

それに1つ頷いて、写真を手に取り再びそれに視線を落とした。

「ええ、知っているわ。彼女の名前は。日本の帝国華撃団に少しの間だけ在籍していた時に知り合ったの」

「・・・ってことは、こいつは帝国華撃団の隊員なのか?」

その問い掛けに、ラチェットは困ったように微かに微笑む。

「そうとも言えるし、違うとも言える。サジータが言っているのは、花組のことでしょう?」

「あ、ああ・・・」

「彼女は花組の隊員ではないの。彼女は・・・帝国華撃団隠密部隊・月組の副隊長なのよ」

出てきた言葉に、サジータは訝しげに首を傾げた。

直接会ったことは無くとも、花組の存在は知っている。

しかし月組という組織の存在など、耳にしたのは初めてだ。

戸惑うサジータを尻目に、しかし昴は驚いた様子もなく淡々とした口調で呟いた。

「昴は、知っている。帝国華撃団・月組。偵察や情報操作など、影から花組を支援する隠密部隊。その組織内容は帝国華撃団では最大を誇る。隊員は200人を越える大所帯で、ある一部の隊員以外は、様々な場所に潜み様々な情報を集めている・・・と」

すらすらと出てきた言葉に、サジータだけではなくラチェットもまた驚く。

直接会ったわけでも、日本に戻っていたわけでもない昴が、どうしてそれほどまでに月組に関して詳しいのか。

隠密部隊と言われる故、隊員の正体や素性がそう簡単に漏れるわけも無いことは考えるまでも無く解る。

日本ではかなり力のある家の出身だという事もあるので、もしかするとその辺りから情報を仕入れているのかもしれないと2人は漠然とそう思った。

「それで?ラチェット・・・君の考えを聞こうか」

改めてそう話を切り出され、我に返ったラチェットが気を取り直して口を開く。

「ええ、そうね。実は・・・昔ちょっと聞いたことがあるのだけれど、は元々花組の隊員として帝国華撃団に入隊する筈だったらしいの。色々あって結局は月組に入隊する事になったらしいのだけど・・・」

「色々って?」

「そこまでは解らないわ。ただ・・・彼女の持つ霊力の強さは、現在の花組隊員の中でもトップクラスよ。昨年の事件で更に・・・いいえ、なんでもないわ」

言いかけた言葉を飲み込み、緩く首を横に振って言葉を遮る。

ラチェットは昨年日本で起こった、に関する事件の事も知っていた。―――しかしそれは言う必要もないし、また言うべきではないと判断した。

一方途中で言葉を切られたサジータはそれが何なのかが気にはなったけれど、ラチェットが言わないことを敢えて問いただそうとは思わない。

無言で話の先を促すサジータに微笑みかけて、ラチェットは表情を引き締め言った。

「現在の星組の隊員は私たち3人だけ。今は私たちだけでも何とか敵を撃破できているけれど、これからもそうだとは言えないわ。今後どんな敵が出現するのか解らない以上、体制は十分に整えておかなければならない」

「ラチェットは、この子・・・―――が星組に入隊する事によって、更に戦力の強化を図れるっていうんだな?」

「そうよ」

念を押すサジータに対して、ラチェットは迷う事無く即答した。

強大な霊力を有し、状況判断に優れ、また戦闘能力も高い。

帝国華撃団・花組にさえ求められたが紐育華撃団・星組に入隊すれば、目に見える戦力も・・・そして気持ちの上でも余裕を持つ事ができる。

ラチェットは短い時間でそう判断し、またそう信じた。

再び静まり返った室内で、誰もが身動きすらする事無くラチェットを見据える。―――そんな空気を破ったのは、昴の小さなため息だった。

「昴は、賛成する」

「昴・・・」

「彼女・・・の実力は疑うまでも無い。生身で悪念機3体を一瞬で切り捨てるほどの強い霊力と磨き抜かれた剣術。ラチェットの言うように、彼女が星組に入隊すれば更なる戦力の強化が可能だろう」

淡々と己の意見を口にし、昴は何かを探るようにラチェットを見据えた。

その視線に気付きながらも、ラチェットは知らぬ振りをしてサジータを見詰める。

その視線を受けたサジータは、軽く肩を竦めて見せて。

「あたしは構わないよ。あんたたちがそこまで言うんだ。反対する理由も無いしね」

漸く纏まった意見に悟られぬよう安堵し、ラチェットは彼にしては珍しいほど静かに話を聞いていたサニーサイドへと視線を向けた。

「どうかしら、サニー」

「うん、いいんじゃない?ボクも賛成するよ」

意外にあっさりと返って来た了承の言葉に、少しだけ不審に思いながらもラチェットはそれを問いただそうとはしなかった。―――了承を得られた事に不満はないのだから。

「それじゃあ、さっそく計画を立てましょう。はそう簡単に思い通りになってくれる相手ではないしね。しっかりと考えてから行動しなければ、無駄足に終わってしまうわ」

ともかくも目先の心配事の一部の解決の目途がつき、今までの思い詰めたような表情が消えたラチェットは、少しばかり楽しそうにそう切り出す。

それに引かれるように計画を立て始めた3人を静かに見詰めて、サニーサイドはニヤリと口角を上げる。

その意味を、彼女たちはまだ知らなかった。

 

 

次の日、ラチェットは1人である店を訪れた。

『ROMANDO』と書かれた看板を見上げ、一度深呼吸をしてから扉に手を掛ける。

チリンと乾いた鈴の音と共にドアはゆっくりと開かれ、ラチェットは少しばかり緊張しながらもそれを表情には出さずに店内に足を踏み入れた。

「いらっしゃ〜い!・・・って、あれ?ラチェットさんじゃないですか」

出迎えてくれたのは、『ROMANDO』の店主であり、月組の隊長であり、また日本の外交官でもある加山だった。

この店には不似合いな人物の突然の来店に、少しばかり驚きを隠せないようだ。

「どうしたんですか、急に?何か俺に用事でも・・・?」

「え、ええ・・・まぁ」

言葉を濁しつつ、店内の様子を探る。

そこかしこにある、かつて日本を訪れた時に見たことがある代物を苦笑交じりに眺めながら、再び加山に視線を戻した。

「ミスター・加山に聞きたいことがあるのだけど・・・」

「俺に聞きたいこと、ですか?」

話を切り出したラチェットを不思議そうに見返しながら、加山は小さく首を傾げる。

「ええ。実は・・・つい先日、にとても似た人物を見かけたのだけれど・・・もしかして彼女も紐育に来ているのかしら?」

極自然に切り出された話に、加山はラチェットには気付かれないよう眉を顰めた。

極自然な様子だからこそ、加山には逆に不自然に感じられる。―――ラチェットがまだ日本に滞在していた時、彼女はにとても心を許しているように見えたから。

だからこそ、もしが紐育にいると知れば、もっと違う反応があるのではないかと加山は瞬時に判断する。

これは何かある・・・と結論を出した加山は、常に浮かべているおどけたような笑顔を見せてラチェットの言葉を肯定した。

一方、加山の肯定を得たラチェットは、表情に出さないながらもホッと胸を撫で下ろした。

確かに昴の撮った写真はに間違いないだろうとは思えたが、如何せん画像が悪すぎる為、良く似た人間である可能性も残っていたのだ。―――しかしが紐育にいるということを加山が肯定したというならば、あの写真の女性は間違いなく本人だろう。

初歩の初歩ではあるが、とりあえず計画の第一歩を踏み出す事が出来たと安堵して、その分気が楽になったのか・・・少しだけ笑みを浮かべて言葉を続ける。

「そうなの・・・やっぱり。今は何処にいるの?」

「ん〜・・・何処って言われましても・・・」

「久しぶりに会って話がしたいの。・・・ここにはいないの?」

小さく微笑みながら首を傾げるラチェットを、加山は言葉を濁しつつ観察した。

自然を装ってはいるが、どこか感じる焦燥感。

表情は微笑みを浮かべているけれど、その目は笑っているとは言い難いほど真剣で、なにやらただ事ではない様子を加山に抱かせる。

ここは素直に話すべきか、否か・・・。

のらりくらりとラチェットの質問をはぐらかしながら、加山は素早く考えを巡らせた。

「ミスター・加山。はここにはいないの?」

少しばかり焦れたラチェットがそう問い掛ける。―――それを受けて、加山の中の何かが警鐘を鳴らした。

これはあまり良い事ではないと、加山が今まで培ってきた経験がそう警告する。

加山はその警告に従うように、困ったような笑顔を浮かべた。

「いや〜、申し訳ないんですけどね。は今、ここにはいないんですよ」

これは、本当。

は今、ここにはいないのだから。

加山の言葉に、ラチェットは訝しげに眉を寄せる。

「いない?それじゃあ、は今何処に?」

「う〜ん・・・言い辛いんですが、俺にも解りません」

これは、嘘だった。

は紐育の地理を正確に把握する為に散策に出かけている。―――何時帰るかは加山にもはっきりとは解らないが、夕方にでもなれば帰って来るだろう。

それを伝えるつもりは、毛頭無かったけれど。

は今、ちょっと特殊な任務に就いてましてね。彼女の身の安全を最優先に考えてるので、こちらからは連絡が取れないようにしているんですよ」

すらすらと口から出る嘘に自分自身で苦笑しながらも、加山は言葉を続ける。

「一応本部はこの店なんで、何時かは帰って来ると思いますけど・・・それが何時になるかはちょっと」

「じゃあ、がウォール街にいたのは・・・」

「おそらくは任務の為でしょうね」

これも嘘ではない。―――正しくは、加山のお願いなのだけれど。

そう心の中で思いながらも、加山はラチェットの言った『ウォール街』という単語に敏感に反応していた。

昨日荷物の受け取りに行っていたが帰って来た時、加山はからウォール街で起こった出来事の報告を受けていた。

ウォール街に悪念機が出現した事。

街の人の安全の為、それを倒した事。

そして・・・―――それを出撃した紐育華撃団に見られてしまった事。

それらを踏まえて考えると、ラチェットがここに来た理由も粗方検討が付く。

今までそう言うことが無かったわけではないし、の能力を考えれば可笑しくないことなのだから。

しかし加山にとって、それは歓迎できるものではなかった。

わざわざ大神たちに無理を言ってまでを紐育まで連れて来たのだ。―――その大神たちの好意を無碍にしないためにも、今更持っていかれるわけにはいかない。

「申し訳ありませんね、ラチェットさん」

サラリとそう謝罪を告げた加山を見詰めて、ラチェットの表情も少しばかり硬くなる。

もしかすると、バレているのかもしれない。

いや、バレても可笑しくないのだ。―――加山は、情報を武器とする月組の隊長なのだから。

「そう。・・・残念だわ」

ここは一度大人しく引いておいた方が良いと判断を下したラチェットは、重いため息を吐いてそう呟く。

けれど諦めるつもりは毛頭無かった。

今のラチェットに残された選択肢は、そう多くはないのだから。

「それなら、が帰って来たら連絡をくれるかしら?」

「ええ、勿論。ちゃんと伝えておきますよ」

にっこりと笑顔を浮かべた加山の言葉を信じたわけではないが、それに簡単な礼を告げてラチェットはROMANDOを出る。

店内の静かな空気とは違う、人に溢れた喧騒を耳に、ラチェットは小さく息をついて。

「作戦の練り直しが必要かしらね」

ポツリと呟いて、シアターに戻るべく歩き出す。

こうして本人の預り知らぬところで、争奪戦は静かに幕を開けた。

 

 

◆どうでもいい戯言◆

主人公、全く出てきませんが・・・?(汗)

ラチェットVS加山。

もしくは、星組VS月組?

何となく逆ハーちっくで・・・。(違う)

作成日 2005.8.18

更新日 2009.8.1

 

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