最初で最後の愛の唄

 

 

 

深い森の奥で、青年と少女は出逢う。

時に冷たく、時に鋭く、時に悲しく。

けれど温かなその唄は、彼らをどこへと導くのか。

 

 

本編

泡沫の夢 刹那の出逢い。発せられる警告と、少女に囚われた青年。

「人間に知り合いなんている筈がないでしょう?」

それが恋というのならば 巡る日々の中で起きた事件。いつしか生まれた感情。

「こんな夜更けに出歩くのは、あまり感心せんがな」

最初の一歩 変化を恐れる心。不器用な2人の、精一杯の第一歩。

「お前1人で悩んでいても、解決などしないだろう?」

光を求める故に 世界から拒絶される者たち。憎悪の生まれた、理由。

「そんなに気になるなら、迎えに行ってあげたら?」

名も無き感情 不器用な2人。胸の奥に秘めた感情の、その名前は。

「・・・それ、本気で言っているのか?」

そして唄は響き始める 長い長い恋の始まり。今漸く見えた、お互いの心。

「・・・そのままで良いから、聞いて欲しい」

 

 

番外編

愛の唄にはまだ遠い <前編> 本編その後のお話。進展がない2人に焦れる2人。

「私が聞いているのは、そういう事じゃない」

愛の唄にはまだ遠い <後編> 捜し求めた末に見つけたもの。それぞれのペースで。

「呼びかけておいて、黙り込むのはやめてよ」

 

 

 

 

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