愚か者に捧げる唄

 

 

 

 

本編

終わりの始まり 平穏を崩す狼煙が、昇る。その時彼は、そして彼女は?

「さぁ、楽しい楽しい悲劇の始まりだ」

近くて遠い人 いつも側にいた人。不可解な不安が示す先にあるのは。

「ま、嫌味のオプションは避けられないだろうけどな」

選び取る道は 目の当たりにした現実と、そこから導き出される事実。

「一体、何を考えてるんでしょうかね・・・あの人は」

闇夜の警告 告げられた真実。驚愕の事実を前に、彼女は何を思うのか。

「いい読みだなぁ。さすが、とでも言っておくか」

優しい過去と

  無情なる現実の狭間で

記憶の中の君は、いつだって優しかった。彼女の結論。

「解らない。でも、知りたい。知らないままは嫌」

眠る記憶 人々から忘れ去られた過去。しかし傷口は癒える事なく。

「まぁな。そこが俺の魅力だろう?」

愚か者の決意 差し迫られた決断。そして彼女と彼の前に立ちはだかるのは。

「これが、私の最後の仕事だ」

残された時間 それぞれの危機と、真実。残された時間は、あと僅か。

「私は買い被りしない。全部、本当の事」

絶望の中の幸福 最期の瞬間に、あなたは幸せだったと言ってくれますか?

「つまり、もう限界だったって事だ」

君に捧ぐ 訪れた平穏と、失われた大切なもの。ただ、願うのは。

「沈んでいますよ、貴方の予想通りにね」

 

 

 

 

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